02章
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17 それを聞いていたイエスは「あなたたちは、病気でもないのに医者に治してもらおうとは思わないでしょう。でも病気になったら医者のところに行くでしょう。わたしのところに来る人は、わたしを必要としている人だということです。わたしは、その人たちのために来たのです。
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18 人々は質問を続けます。「ヨハネの弟子たちやファリサイ派の人たちは、神への感謝をささげるために、決まりを守って、飲んだり食べたりすることやめているのに、あなたの弟子たちは決まりを守らずに楽しそうに飲んだり食べたりしているではありませんか、どうしてあなたは黙って見ているのですか?」
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19 イエスは答えます。あなたは、友だちの結婚を祝うためにわざわざ披露宴に出向きながら、花婿がいる席で、もてなされた料理を食べずにいるでしょうか、その時にはお祝いする気持ちでもてなしに応じるでしょう。
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20 その時がいつまでも続くわけではありません、やがて花婿がいなくなったら、その時には飲んだり食べたりすることはないでしょう。
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21 想像しながら聞いてください。古くなった服の継当てに、こわばった新しい布を使ったらどうなると思いますか?新しい布が古くなった服の継ぎ目を引っ張って、引き裂いてしまいます。
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22 こんなことも想像してみてください。新しいぶどう酒ができた時に、古い革袋に入れたらどうなると思いますか、そんなことをしたら、古い袋は破れて、ぶどう酒までダメになってしまいます。新しいぶどう酒ができたなら、新しい革袋に入れることがふさわしいのです。
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23 休息日、神を礼拝すると定めた日の出来事です。イエスが麦畑の中を歩いて行くと、一緒にいた弟子たちが麦の穂を積んで食べ始めました。
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24 それを見ていたファリサイ派の人たちが次々に、イエスに向かって「刈り入れは、休息日にしてはならない決まりではないですか。それなのに、あなたの弟子たちはどうして決まりを守らないのですか。」と文句を言いました。
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25 イエスは文句を言う人たちに「ダビデと共にいた人が食べるものがなく、お腹を空かせて死にそうな時にどうしたか、読んだことがないというのですか」
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26 「ダビデは位の高い仕事をしている(大祭司)アビアタルのところに行って、祭司が食べることを禁じている供物のパンを食べ、一緒にいた人にも分けたではありませんか。」


